よかれと思って…の正体。 〜 アドバイスがマウンティングに変わる瞬間とは?〜
- 7月2日
- 読了時間: 3分
「あなたのためを思って言うんだけど。」
誰もが一度は聞いたことのある言葉ではないでしょうか。
もちろん、本当に相手を思いやって伝えているケースもたくさんあります。
ですが、この「よかれと思って」という言葉ほど、自分では気づきにくいものもありません。
なぜなら、人は自分が正しいと思っている時ほど、自分を客観的に見ることが難しくなるからです。
例えば、相手が相談してきた時。
「こうした方がいい。」
「私だったら絶対そうしない。」
「だから失敗するんだよ。」
こうした言葉は、一見アドバイスのように聞こえます。
でも、その言葉をよく見つめてみると、
「相手を理解したい」という気持ちより、
「自分の考えが正しいと認めてもらいたい」
「自分の方が立場が上であることを知らしめたい」
という気持ちが強くなっていることがあります。
つまり、アドバイスではなく、自分の価値観を相手に乗せようとしている状態です。
相手の人生には、その人にしか分からない背景があります。
育った環境も、性格も、経験も、抱えている悩みも全く違います。
自分にとっては正解だったことが、相手にとっても正解とは限りません。
本当に相手のためを思うなら、「答え」を渡すより、「考えるきっかけ」を渡すことの方が大切な場面もあります。
「あなたはどうしたい?」
「それを選ぶ理由は何?」
「何が一番しっくりくる?」
そんな問いかけの方が、相手は自分で答えを見つけやすくなります。
占いも同じだと私は思っています。
占い師は、自分の価値観を押し付ける仕事ではありません。
「こうしなさい」と人生を決める存在でもありません。
目の前の方が、自分らしい選択をできるように、
見えている流れや可能性をお伝えし、その人自身が納得できる答えを見つけるお手伝いをする仕事だと考えています。
人は誰でも、「役に立ちたい」「力になりたい」という気持ちを持っています。
その気持ちは、とても素敵なものです。
しかし、その親切が「相手のため」ではなく、「自分が正しいことを証明したい」という方向へ少しでも傾いた時、アドバイスはマウンティングへと変わってしまいます。
だからこそ、
私自身も言葉を届ける立場として、いつも心に留めていることがあります。
それは、「この言葉は、本当に相手のためだろうか。」という問いです。
相手を変えようとする言葉ではなく、相手が自分らしく歩いていけるような言葉を届けたいです。
「よかれと思って」という気持ちが、本当の思いやりであり続けるために…🕊️
その境界線を忘れずにいたいと思います。
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